早稲田祭2020

この記事は、高田馬場経済新聞より引用したものです。(眞鍋)

早大「早稲田祭」が史上初のオンライン開催へ 

「今、新たに」をテーマに

昨年開催された「早稲田祭2019」の様子(提供:早稲田祭2020運営スタッフ)

昨年開催された「早稲田祭2019」の様子(提供:早稲田祭2020運営スタッフ)

 早稲田祭2020運営スタッフが7月3日、「早稲田祭2020」をオンラインで開催すると発表した。

 早稲田祭は早稲田祭運営スタッフが主催する早稲田大学の学園祭。早稲田祭は「早稲田文化が花開く場所」として、サークルや学生団体などが行うステージ企画や屋内企画、飲食屋台など例年450以上の企画を展開している。日本一の学園祭と位置付け、「毎年2日間で20万人以上の来場者がある」(早稲田祭2020運営スタッフ)という。

 昨年は「早稲田祭において、早大生が魅せ、来場者も早大生に魅せられる」ことを目標に「いまを時めく者たちへ」をキャッチコピーに開催。2018(平成30)年12月に多目的施設「早稲田アリーナ」が完成したことから、初めて会場に加え、有名アーティストを招いた大規模ライブを5年ぶりに開催した。

 新型コロナウイルス感染症拡大により、早稲田大学では春学期全ての授業のオンライン化やサークルなどの学生の対面を伴う課外活動の自粛要請をしている。大学が主催する「早稲田文化芸術週間」、卒業生組織の早大校友会が主催する「稲門祭2020」は中止が決まっていた。大学の新型コロナウイルス感染症に対する方針や動向を受けながら、早稲田祭開催の是非を検討してきた。

 今年はコロナ禍で、「我慢、辛抱の多い『今』、『新た』な一歩を踏み出せる早稲田祭」になることを願い「今、新たに」をキャッチコピーに11月7日・8日に開催する。ツイッターで発表すると、「最初で最後の特別な早稲田祭だあ」「鳥肌たった。すごすぎる。日本一の大学祭が、伝説を生むんだ」「震えた」(以上、原文ママ)などの前向きなコメント付きリツイート500弱を含め計2000超がリツイートされた(7月4日時点)。

 早稲田祭をオンライン開催にすることにした理由について、早稲田祭2020運営スタッフ代表の福島陽(ひなた)さんは「私たち早稲田祭運営スタッフは早稲田文化を守り、また未来につなげるために何としてでも中止は避けたかった」とし、「最善を尽くした結果、オンライン開催を決定した」と話す。

 史上初となる早稲田祭オンライン開催に向けて福島さんは「今、新たな一歩を踏み出したい。今年さまざまな規制がある中でひた向きに輝く早稲田文化に、私自身とても励まされた。だから景色は大きく変わるが、やり場のない熱や今までの我慢を早稲田祭にぶつけ、つなげてほしい」と話す。

 「早稲田祭2020は、例年のオフラインの早稲田祭の代替を目指すのではなく、日本一の学園祭として、新たな早稲田祭を作りたい。私たちは新たな早稲田祭2020に、あと100日余り、全力で向き合っていきたい」と意気込む。