早稲田サロン(2024.7.13)

7月 早稲田サロンは 去る13日(土) 夕刻、居酒屋「壱番館」に藤井泰博さん(1971年 商学部卒)を講師役に

お迎えし、ご専門の「公認会計士に係る話」と題してお話いただきました。

「事前予約申込み」なしでいきなり来場された中村一夫会長を含めて総勢13名の参加による講演となり

ました。

講師役を務められた藤井泰博さんは 公認会計士事務所を開設し活動されている「現役公認会計士」です

が、当初はその道に進む気持ちはなく大学4年では総合商社を目指したものの長男と云うことでこれを

断念し、以降1年間を進路について熟考されたそうです..某大手証券会社に就職先が内定していたが、

ゼミの指導教授から「きみの好きな道を歩めばよい」と背中を押され、内定先を断わり卒業後は公認会計

士の資格取得に挑戦することになった、とのことです。

 

その間、1975(昭和50)年に東京国税局に勤務する傍ら 受験勉強を続け、二次試験を突破し「会計士補」と

して監査法人に勤務。そこから1年間の補修所及び2年間に亘る実務従事を経て三次試験に合格し1981 

(昭和56)年に、晴れて公認会計士となられたそうです。[東京国税局は1977(昭和52)年に退職する]

 

公認会計士としては、財務書類の監査・証明等を依頼される各企業等の内部統制の整備及び運用や、意思

決定の過程、経営者及び管理者との打合せ等を通じて、経営管理等を経験出来たこと。また途中でOECF

(海外経済協力基金)に出向した折には、各界からの人材が集まっていて大いに勉強になったこと等が語ら

れました。

更に歴史面では公認会計士制度は証券市場における財務諸表の信頼性確保のために誕生し1948(昭和23)

年に「公認会計士法」が制定され、1965(昭和40)年に発生した「山陽特殊製鋼」の粉飾決算事件を契機とし

て組織的監査の導入を目指し、監査法人制度が導入されて1970年代半ばに発生した「不二サッシ」事件等

を契機に 監査法人が大規模化していったことの、一連の流れの説明がありました。

 

以上、かなり専門的な内容のテーマでしたが、藤井さんが纏めてくださった資料を添付しますのでご参照

願います。

 

最期に、講師のアップ写真とサロン歓談風景写真4枚の 計5枚を添えて以上、報告とさせて戴きます。

 

  7月22日   早稲田サロン 代表世話人 岸川  公一  

 

参考資料 1

公認会計士に係る話(1) 7月早稲田サロン[20087]

参考資料 2

公認会計士に係る話(2) 7月早稲田サロン[20088]