早稲田サロン(2023.12.15)

再開後 第2回目となります「12月早稲田サロン」は先月に引き続き 去る15日(金)に居酒屋

「壱番館」において 講師役に鈴木敏雄さん(1951年・法学部卒)をお迎えし開催されました。

鈴木さんからは「生まれ育った浅草の話を年内にも是非 サロンでやらせて欲しい」との要望が秋口

から来ており 年の瀬も押し迫った師走の今回の講演実現と 相成りました..

講演題目は「浅草六区繁盛談」。この日は1名のキャンセルと1名の飛び入り参加があり結局 当初の

予約人数の総勢11名での開催となりました。

来年4月に97歳を迎えられるとは到底思えない鈴木敏雄さんの「張りと艶と明瞭」な声に参加者一同

終始 畏敬の念と共に 元気を授けて戴いた想いで話に聴き入った次第です...

サロン常連の K.S.さん曰く、「サロンに顔を出す会員では自分が最長老とばかり思っていたんだが、

先月のサロンにも顔を出された鈴木さんが何と自分より10歳年上と伺って驚き入っている..!」

また今回初参加のF.Y.さんは「元気一杯な姿に啓発され自分もやれるぞとの考えに変わった」と..

 

生粋の「浅草っ子」である鈴木さんの講演は 生い立ちの話から始まり 空襲で焼け出された浅草から

阿佐ヶ谷への移住を余儀なくされたものの浅草との繋がりは切れよう筈もなく「よき浅草」への想い

が高じ 30代半ばに「浅草を語る会」を興したこと、そして本題の「浅草六区を彩る人士録」の話題へと

話は展開していきます..

戦前の「浅草オペラ」(田谷力三)から エノケン(榎本健一)、ロッパ(古川緑波)、キートン(益田喜頓)、ター

キー(水の江滝子)らの活躍。 戦後の「浅草フランス座」の 「脱線トリオ」(由利徹+南利明+八波むと志)、

「スリーポケッツ」(渥美清+関敬六+谷幹一)、東八郎らの躍動ぶりや 「デン助劇団」(大宮敏光)の旗揚げ、

「てんぷくトリオ」の結成(浅草演芸場、三波伸助+戸塚睦夫+伊東四朗)、更には「コント55号」(坂上二郎+

萩本欽一)誕生への流れ等々を 途中質疑応答も交え アット・ランダムに語って戴きました。

鈴木敏雄さんはこれらの人びととも交流を持っていらした由でその人脈の広さには驚くばかりです..

 

最後まで疲れたご様子もみせず 2時間余に亘り語り通して戴き 参加者の質疑にも丁寧に対応して下さ

った鈴木敏雄さんに この場をお借りして 改めて御礼申し上げます。

会場での写真を添え、ご報告に替えさせて戴きます。

報告者 岸川  公一 (早稲田サロン・代表世話人)