早稲田サロン(2025.11.08)

11月早稲田サロンは 去る8日(土曜)夕刻、定例の壱番館で開催され、この9月に
小金井稲門会に2年ぶりに復帰された金ケ江博紀(かながえひろき)さん(1975年
法 卒)を講師役にお迎えし、「定年後における地元小金井での活動紹介」のタイト
ルでお話いただきました。今回は聴講希望者が多いのに加え予約なしでの参加
者が1名あったのとキャンセルが2名あり、最終的には総勢18名が壱番館に集い、
後ろのテーブルにも座って貰っての講演となりました。

金ゲ江さんは幼少期に北九州から当時の北多摩郡小金井町に転入し以降は朋愛
幼稚園から、一小・二中を経て都立小平高校に学び、早大法学部へ進学します。
卒業後は都内の大手印刷会社に就職、42年間勤めあげて2017年に65歳で退職し
ます。

退職後は在勤中に脳梗塞を患った奥様の介護に多くの時間を費す傍らで小金井
稲門会に籍を置きながら貫井南公民館企画実行委員、こがねいパレット(男女共
同参画事業)実行委員、民生委員等、70年近く住み続ける地元・小金井に根を下ろ
した活動を多岐に亘って継続してきました。今回講演はこれらの概要紹介です。

「公民館企画実行委員」は小金井市が誇る独自の制度として公民館の主催事業で
ある市民向け講座の企画立案の過程で公募により企画実行委員を拝命した一般
市民がこれに参画し市民目線での意見・要望を具申し、具体化に結び付ける役割
を担うものです。 貫井南公民館の企画実行委員として2018年度からこれに携
わった金ケ江さんは2年/1期×3期の通算6年間を務めあげ 2024年に任期を満了
しました。

つぎに「こがねいパレット」は、小金井市での「男女平等意識啓発事業」活動を指す
名称で公募市民の実行委員により企画・運営・記録集の発刊等がなされ、この名称
は、「違った色を持つ人々が各自の持つ色を大切にして、出逢い・交流して欲しい」
との願いが込められたものです..記録集である季刊誌「かたらい」は、市役所正
面玄関口のほか、市内図書館入口などにも置かれていますので出向かれた際にご
一読いただければ幸いです。 金ケ江さんは同委員を、退職直後の2017年度から
2019年度までの3年間に亘って歴任し,この間、三市(国立・狛江・小金井)合同男女
共同参画実行委員を努めました。

金ケ江さんはまた、奥様の介護経験を通じて2018年から2019年にかけて「障害者
週間行事実行委員」を努め、2021年8月のパラリンピック・東京大会でのボッチャ
競技の認知度向上のための活動を行なっています。

そして2021年度から今年秋まで「民生委員」に携わって、生活保護申請者の申請業
務の補助、ひとり親申請の申し立て書作成、社会福祉協議会への貸付申請等の業務
を手掛けてきて今回、退任されました。

また奥様が入所されていた介護施設での運営推進会議に利用者家族の立場と民生
委員の立場から意見交換を行なう活動もされる傍ら、コロナ明けの2023年度から
は、「明るい選挙推進委員」として投票所での立会人や選挙の啓発活動を手掛けて
今日に至っています。

 

以上が、金ケ江さんの配布資料も引用した上での「地元小金井における活動の紹介」
の全容ですが、こうした地域に根ざした定年退職後の一連の地道な活動に対し改め
て拍手を送りたいと思います。

なお 反省点ですが、周囲の酔客の話し声、笑い声などもあって後ろのテーブルに座
っていただいた方々には講話内容が聴き取りにくかったことは、今後の改善すべき
課題であると改めて思った次第です。

最後に講師近影と講演風景写真を添付して報告といたします。

以上

    早稲田サロン世話人  岸川  公一