早稲田サロン(2024.5.11)

5月 早稲田サロンは、去る11日(土)夕刻、居酒屋「壱番館」にベテラン会員の輿水敦さん(1971年 政経 卒)を講師役にお迎えし、「妻とふたりで百名山」の講演テーマでお話を伺いました。

今回は常連メンバーに加え、山岳愛好家の金子誠一さん、友人代表の柴野さん、紅一点の谷内英以子さん(昨年9月入会)も交えた総勢13名の会員諸氏が大テーブルを囲んでの講演となりました。

 

今回講演の元となる、「日本百名山」の著者 深田久弥(1903~1971)が気鋭の小説家として世に出た当時の作品が実は妻の代作だった事実が、深田の不倫で離婚した妻により公表されて世間に知れ渡り、深田の名を貶(おとし)めるに至る「女の執念は怖い」の、ドキリとさせる「教訓談」から輿水講師の話は始まり、幾多の山々を踏破した実績を基に戦後、山岳紀行家としての集大成をみる名著「日本百名山」(=正真正銘、深田の自著です。)に選出された山々の選定基準等についての解説が、これに続きます。

「名山」たるに相応(ふさわ)しい資格・基準とは、①「品格」(=誰の眼にも立派と感じられ)、②「歴史」(=山頂に祠(ほこら)が祀られている如き由緒があり)、③「個性」(=その山固有の特徴を有する)。 以上の三大要素に加え、標高的には千五百m以上が選定の目安とされるも、例外として千m未満の「百名山」に開聞岳(鹿児島・924m)と「筑波山(茨木・877m)があるそうです。さらに「百名山」の所在場所 (添付参照)についての解説が続きます。

ご夫婦とも登山経験は元々なかったが、奥さんが登山好きの妹ご夫妻に触発されて名山の魅力に取り付かれ、輿水さん自身は車(移動手段)の運転手として登山に係ることになる。2003年秋(56歳)に始まる金峰山(山梨/長野、2599m)初登頂から、2019年の剣岳(富山、2999m)登頂(72歳)まで、16年間をかけ ご夫婦揃って見事「百名山」全山踏破を成し遂げた話は、「熟年離婚回避」の「ヒント」として是非、参考とすべきでしょう。

「百名山踏破の必要条件」は「気力」+「体力」+「時間」+「資金」で、輿水夫妻の場合 基本的にマイカーで登山口迄移動し、車中泊して資金面の節約を考えたそうで、全山を無事踏破できたのは、年齢的にも冬山と危険な登山ルートは避け、決して無理をしない(時間的余裕を持つ)ように心掛けたことだそうです。

記憶に残るエピソードとしては、大雪山(旭岳・2291m)でご夫婦がNHKBSの百名山のTVロケに映ったこと。最後に「百名山登頂達成」の際の感想は?と訊かれ、深田久弥の名言・「百の頂に百の喜びあり」が示す通りの、山の持つ魅力(魔力?)に完全に嵌まってしまう点に尽きる、とのこと。

山々の山頂でご夫婦が一緒に収まった記念写真集を回覧しながら「山男」輿水さんの語りと質疑応答も交えるなかで時間は過ぎ去り、盛況のうちに閉会となりました。

 

講師及びサロン歓談風景写真計5枚と配布資料の「日本百名山一覧図」を添えて以上報告とさせて戴きます。

 

 早稲田サロン 代表世話人 岸川  公一  5月14日

日本百名山一覧図