5月カラオケ会のご案内
カラオケ会のご案内
先日、おもしろい本に出会いました。
「暗幕のゲルニカ」、20世紀でもっとも有名な絵画といわれるピカソの
「ゲルニカ」を題材とした小説です。
作者の原田マハはモネやルノワール、ピカソなど著名な画家を
小説に仕立てています。1~2世紀も前に活躍していた画家が目の前で
生きているように描いてくれるわけでその画家の人となりや、
時代背景がよくわかります。
「ゲルニカ」という絵は縦3,5m×横7,8mもある大きな作品で、
1937年に開催されたパリ万博・スペイン館の目玉展示物でした。
ピカソは当時55歳、すでに世界的巨匠として多くの傑作を生みだしており、
これもスペイン政府から依頼されたわけです。
何を描くか悩んでいたピカソにゲルニカ空爆の報道が届きます。
ゲルニカとはスペインのバスク地方の古い町、そこに3000発の焼夷弾と
市民への無差別銃撃がされたそうです。スペインの独裁者・フランコ将軍を
支持したドイツ・ナチス、ファシズムによる惨殺です。怒りに震えたピカソは
新聞を引きちぎり、アトリエにこもってこの大作を35日間で描き上げたそうです。
死んだ子供を抱いて泣き叫ぶ女、腹を切られ息も絶え絶えに苦しむ馬、
折れた剣を握りしめて横たわる兵士、燃える家、ピカソの独特のタッチで
描かれた地獄絵です。展示された万国博では多くの議論を呼び起こしました。
小説はこの「ゲルニカ」をベースに2001年9月11日のあの同時多発テロや
2003年のイラク空爆など時代を飛びながら展開していきます。
しかし著者が語りたいのはアートの持つメッセージ力です。
ピカソのファシズムへの怒りが20世紀でもっとも著名といわれる絵画を
生み出したのです。本の冒頭にピカソの言葉が載っています。
「アートは装飾ではない、武器だ」と。
この間、会員の大賀さんのミニコンサートに行ってきました。
音楽鑑賞会の第1回イベントということもあり、10数人の皆さんが
参加していましたね。大賀さんの歌声はさすがでした。
カラオケ会も負けずにやりましょう。
(幹事・金子正和)
1 日時 5月27日18:00~21:00
2 場所「飲み処がらん」℡042-384-2028
3 会費 男性3000円 女性2000円
4 ご質問があれば金子まで℡をください。(℡090-1996-9292)