2016年度「市民公開講座」のご報告

” 生きる豊かさを求めて” ~地域包括ケアと高齢社会~

講師:医学博士 新田國夫先生

6月11日(土)午後2時~4時半、「小金井市商工会館」二階大会議室にて開催。

西村会長挨拶

西村会長挨拶

晴天にめぐまれ会議室はいっぱいになりましたが、まだまだ会員、市民の参加がほしいところでした。

会員50名弱、市民12名が記録されました。

目前に迫っている超高齢社会の問題にもかかわらず、行政からの参加がなかったことは残念でした。

先生は在宅医療運動のリーダーで、国家レベルの活動をしておられます。最近東北のある会合では1200人の聴衆をまえに講演されたそうです。

いろんな角度からのお考えと実践、ご経験をおもちなので、この時間内では十分我々も消化しきれなかった観があります。

新田先生講演

新田先生講演

先生は岐阜高校野球部で捕手、進学の時東大か野球かで早大へ、

もともと哲学を志しておられたそうですが、お医者さんのお嬢様と結婚、医学の道へ。

その道を極める中で出会った疑問、死に行く患者に過剰な輸液をいれて苦しませる

病院医療、そして病院に入れれば安心だという家族の感覚、東京オリンピックは

東北からたくさんの労働者を集めた結果、彼らの家族制度は崩壊し、

これをきっかけに高齢者は施設に送るという考え方が流布したこと等。

そうした問題点は社会の考え方、仕組みを変えないと解決できないと先生は今、

お住まいの国立市で、市民、医療、介護、福祉、行政等全てを巻き込むネットワーク作りを

実践。一例として実際に国立市では「国立市認知症の日」を制定して、認知症の人を理解

する勉強会、演劇制作等が行われ、認知症の人が自由に街を歩ける仕組みを作って

おられるそうです。

人々が最後まで人間として生きるため、地域で支える仕組み作りを提唱。

新田先生講演

新田先生講演

小金井市の人口構成はやや余裕があるので15年のうちに行政ともども着手してほしい

とのおはなしでした。

また、ボーボワールの言葉「” 老い” ても、人間は受動的な文化の受け手だけでなく、

創造する人間になり得る」を引用されました。

驚くべきデータなどもあり、我々が知らずにいる事も多く、2030年日本の人口構成が

大きく変わり、高齢者を支える人口が激減する前にするべきことが切実に山積している

のを感じ、小金井市こんなに鈍感でいいのかと怖くなった次第です。

ご多用の新田先生をお願いできたのは、会員の穂坂先生のお力でした。感謝いたします。

併せて藤森会長亡き後、市民公開講座を開催できましたこと、皆々様に感謝です。

新田先生の紹介をする 穂坂先生

新田先生の紹介をする
穂坂先生

 

 

 

 

 

 

 

(國分記) /  (平井写真)